聴覚過敏の娘と“わたし流”の学校生活――1日3回の送迎の中で見えてきたこと

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聴覚過敏の娘と“わたし流”の学校生活――1日3回の送迎の中で見えてきたこと

こんにちは。
うちの長女(小1)は、ASDと聴覚過敏と場面緘黙があります。

今、学校ではこんなふうに過ごしています。

登校時間も「自分のペース」で

  • 朝は車で送迎 → 朝の会のざわざわした雰囲気が苦手なので、終わる頃を見計らって登校します。
  • 音楽の授業中は車で待機 → 大きな音や突然の音がつらく、音楽の時間はどうしても教室に入れません。
  • 音楽が終わったら再び合流 → 休み時間に少し落ち着いてから教室に戻ります。
  • 下校も車でお迎え → 授業終了に合わせて私が再度迎えに行きます。

つまり、私は1日に3回学校に行く生活。
正直に言うと、なかなか大変です。

でも、それでも今の娘の「学校生活」を支えられるなら、それでいいと思えるようになりました。

登校できなかった日々からの変化

思い返せば、2学期はほとんど学校に行けませんでした。
朝になると涙が止まらなかったり、着替えすることすら拒否したり。

無理に登校させることはしないと決めていたけれど、毎朝その姿を見守るのはやっぱりしんどかったです。

でも、3学期に入ってから少しずつ変化がありました。

音楽以外の授業には、毎日参加できるようになってきたのです。

給食も、最初は食べられなかったけど、教室の一番後ろの席に移動してからは、安心できたのか食べられるようになりました。

今では、毎日「全部の授業に出られたよ」と嬉しそうに話してくれる娘の姿を見るたび、「あの頃」と比べて本当にすごく成長したなと感じています。

支えてくれる先生と、あたたかなクラスの空気

担任の先生も、通級の先生も、
「どうすればこの子が安心して学校生活を送れるか」をいつも一緒に考えてくださっています。
声のかけ方ひとつにも気を配ってくれて、私にも細かく状況を伝えてくれるので、本当にありがたい存在です。

そして何よりも驚くのが、クラスの子どもたちの優しさです。
特別な配慮を受けている長女に対して、「ずるい」と言ったり、不満を口にする子は誰もいません。
むしろ自然に受け入れてくれていて、娘のペースをそっと見守る空気があることに、心から感謝しています。

このまま順調にいくとは限らないからこそ…

とはいえ、「このままうまくいく」とは限りません。
子どもたちも成長するにつれ、「なんであの子だけ?」という感情が芽生えることもあるかもしれません。
だからこそ、「みんな違って、みんなのペースがある」ということを、少しずつでも自然に伝えていけたらと考えています。

親として、今できることを

進級も近づき、また環境が変わる季節。
正直、不安はあります。
でも、それを一番感じているのは娘自身かもしれません。

だからこそ、親の私がドンと構えていたいと思っています。

残りわずかな1年生の時間。
無理せず、楽しく、自分のペースで過ごしてくれたら、それで十分。
これからも、この子の“わたし流”の学校生活を、そばで見守っていけたらと思います。