「全部できた日」――2年生最初の大きな一歩

学校|不登校

「全部できた日」――2年生最初の大きな一歩

新学期のはじまり

新学期が始まり、あっという間に1週間が経ちました。

新しい教室、新しい担任の先生、新しいクラスメイト。
環境ががらりと変わるこの時期は、大人にとっても緊張するものです。

特に環境の変化に敏感な長女にとっては、
きっと想像以上にがんばりどころの多い毎日だったと思います。

とびきりうれしいできごと

そんななか、今日はひとつ、とびきりうれしいできごとがありました。

長女が、2年生になって初めて、
朝から最後まで授業を受けることができたのです。

しかも、給食までしっかり食べてきたとのこと。

しかもしかも、「おかわりした」らしい。

思わず「えっ、本当に?」と聞き返したほどのサプライズ。

たった1日、されど1日。

母としては、感動の気持ちで胸がいっぱいになりました。

緊張も不安も、周りの音や空気も、
きっと本人の中にはいろんなものが渦巻いていたはず。

それでも、ひとつひとつ、自分のペースで超えていった今日。

1年生の頃のこと

1年生の頃を思い返すと、

朝の会が苦手で登校時間をずらしていたこと。

音楽の時間は車内で過ごしたこと。

給食は、クラスの後ろの席でやっと食べられる状態だったこと。

「無理をしない」「できる範囲で少しずつ」
その方針を大切にしてきました。

でも、やっぱりここまで来られたのは、
なにより本人のがんばりがあってこそ。

当たり前のように見える日常が、
長女にとっては大きなチャレンジの連続です。

「少しずつ」がちゃんと前に進んでいる

今日の長女は、

教室で授業を受け、給食を食べ、
おかわりまでして、笑顔で帰ってきました。

家に帰ってきたときの、
あのちょっと誇らしげな顔。

「がんばったね」と声をかけると、
にこっと笑って「うん」と一言。

そのあとに「なにかごほうびちょうだい」と、
おどけた表情で言ってきたのも、また愛おしくて。

この子なりの達成感をちゃんと感じてくれているんだなと思えた瞬間でした。

これまでずっと、「少しずつでいい」と信じて進んできました。

今日、それが“前に進んでいる”ことを
目に見えるかたちで実感できたのが、なによりうれしかったです。

今日のごほうび

そんな今日は、なんだかもう、
「ケーキでも買ってあげようかな」と思える日でした。

苺ショート、モンブラン、チーズケーキ。
いろいろ候補はあるけれど、

きっと「チョコ!」って即答されるんだろうな、と思います。

なにせ本人曰く、チョコレート大好き星人。

小さな達成と、小さなごほうび。

その積み重ねが、
きっとこの子の中で大きな力になっていくはず。

明日もまた、無理なく、自分のペースで。
そんな日が続いていけばいいなと思っています。