「配膳がこわい…」――涙から始まった朝と、練習から生まれた自信
涙から始まった朝
こんにちは。
今朝、長女がぽろぽろと涙をこぼしながら、
「給食の配膳、やりたくない…」
そうつぶやきました。
何があったのかと思って、
少しずつ、ゆっくりと話を聞いてみました。
話を聞いて見えてきたこと
理由を聞いてみると、
どうやらご飯をうまくよそえなくて、
クラスのみんなを待たせてしまうことが
すごくプレッシャーに感じているようでした。
「まだ〜?」という声が聞こえるだけで、
自分が責められているような気がしてしまう。
焦って手が震えて、
うまくいかなくなるというループ。
その話を聞いて、
私自身もちょっと胸が締めつけられるような気持ちになりました。
大人でも、誰かに見られていると
うまくできなくなってしまうこと、ありますよね。
つい励ましたくなる気持ち
「大丈夫だよ、みんなもまだ練習中だから」
そう声をかけたあと、
つい、こうも言ってしまいました。
「1年生のときはできてたし、きっと大丈夫。
がんばっておいで〜」
でもそのあとでふと思いました。
これ、今の長女が求めていた言葉だったかな…?
「がんばれ」より、
「やらなくてもいいよ」って言ってほしかったかもしれない。
ただ不安な気持ちを、
受け止めてもらいたかっただけかもしれない。
「一緒に練習しよう」から始まったこと
だから、気持ちを切り替えて、
こう提案してみました。
「じゃあ、帰ってきたら一緒にご飯よそいの練習しようか」
その言葉を聞いた瞬間、
少しだけ表情がやわらぎました。
さっきまで涙目だった顔が、
ほんの少し、ほころんで。
そして帰宅後、
さっそく2人で配膳の練習タイム。
お茶碗としゃもじを用意して、
何度か繰り返し練習してみたら、
だんだんとすくうのが上手になってきて。
「できた…!」
そうつぶやいたときの顔が、
ほんのり誇らしげで、
なんだか私までじーんとしてしまいました。
受け止めることの大切さ
長女は、本当にいろんなことを不安に感じやすい。
大人から見たら「そんなことで?」と思ってしまうようなことでも、
本人にとっては、心がいっぱいになるくらい大きな出来事。
だからこそ、親としてできるのは、
焦らず、ひとつずつ付き合っていくことなのかなと思います。
「つい励ましの言葉をかけたくなる」
それも、親として自然な気持ちだけど、
まずは、ただ気持ちを受け止めること。
そのうえで、
少しでも安心できる方法を一緒に探していけたら。
今日のように、小さな成功体験が、
ほんの少しでも「できるかも」につながっていく。
そういう時間を、
これからも一緒に重ねていけたらいいなと思っています。