“こっそり登校”から、“みんなと一緒に登校”へ――静かに始まった、わたしたちの朝の変化
朝の会が苦手な長女の工夫
こんにちは。
朝晩の寒さも少しずつやわらいで、春らしい日が増えてきましたね。
わが家の長女は、朝の会のざわざわした雰囲気が苦手です。
そのため、これまではあえて登校の時間をずらして、
1限目が始まる頃に、人の視線が気にならない職員用出入口からこっそり学校へ入るようにしていました。
人の多い時間を避けることで、なんとか学校に行けるように工夫してきた数か月間。
“みんなと一緒”が難しいことも、わたしたちなりに受け止めながら過ごしてきました。
いつもと違う今朝のこと
でも今朝は、いつもと少し違う朝でした。
どうしても私の都合で、通常の登校時間に送らなければならず、
「ちょっと早く出発してもいい?」と聞いてみたところ、
長女がぽつりと「べつにいいよ」と答えたのです。
その一言が、なんだかとても大きな一歩のように感じて、
胸がじんと熱くなりました。
そしてそのまま車を走らせ、
たくさんの子どもたちにまじって登校する長女の後ろ姿を見送ることができました。
いつもなら、ほとんど人気のない時間帯に通る道。
でも今日は、登校中の子どもたちがにぎやかに歩く中を運転していて、
それだけでなんだか不思議な気持ちになりました。
“いつもの日常”の中に、少しだけ違う風景が混ざっているような、
そんな感覚でした。
先生からのうれしい電話
学校からもすぐに連絡があり、
「みんなと一緒に登校している姿を見て、嬉しくて思わずお電話しました」と先生。
こうして、わが子の小さな変化に気づいて声をかけてくれる存在がいること、
そのありがたさを、しみじみと感じた朝でした。
次の目標と、これからのこと
もちろん、まだまだ不安はあるし、
次は「皆と同じ昇降口から、一人で教室まで行く」ことが目標です。
でも、“今日できたこと”を大切にしながら、
焦らず、プレッシャーをかけすぎず、
一歩ずつ進んでいけたらと思っています。
きっとまた波はあるし、
「今日は無理かも」という日もあると思います。
それでも、“自分の意思でちょっと冒険してみた朝”を、
私たちは忘れずにいたいと思います。