場面緘黙の娘と向き合って見えたこと|親としてできるサポートと気づき
こんにちは🌿
我が家の長女は、場面緘黙があり、加えて 緘動(話せないだけでなく、動けなくなる状態) もあります🕯️
話せる人・話せない人の違い
母方の祖父母、伯母、言語聴覚士の先生などには話せますが、担任の先生や主治医、義母などには話せません。
対応は 筆談 や 首振りで「はい/いいえ」 が中心です。
以前の私の反応と葛藤
理解できていなかった当時は「なんで挨拶できないの?」と責める気持ちがありました。
義実家では強いプレッシャーを感じて胃が痛くなることも…。
試してみたこともたくさん
娘が誰かに挨拶できないとき、親としてできることはないかと、本やネットで調べては、いろんな工夫を試してきました。
- 親が率先して挨拶する姿を見せる
- 「返してくれると嬉しいね」と声をかけてみる
- 「挨拶がないと少し寂しいね」と伝えてみる
- 「言えないなら、お辞儀だけでもいいよ」と提案してみる
- 親が先回りして発言せず、本人のタイミングに任せる
でも、どれも娘にはうまくハマりませんでした。
そして、気づけばいつもこう言っている自分がいました。
「すみません、この子…恥ずかしがり屋で…」
でも、正直なところ── 「恥ずかしがり屋で…」が通用するのは未就学児までだと思っています。
小学生になると、こんなふうに思われている気がしてしまうんです。
「親はどういう育て方をしてるの?」
「しつけができていないのでは?」
そんなふうに見られている気がして、私はますます苦しくなっていきました。
試した工夫とその効果
義実家や親戚との集まりでは、どうしても挨拶の場面が増えます。 その中で、娘の特性に合わせた “ありがとう” の伝え方も試してみました。
- 「ありがとう」と書いたメモを渡す
- 家で録音した「ありがとう」の声を聞いてもらう
どちらも効果はありましたが、やっぱり私はずっと心のどこかでプレッシャーを感じていて…。 相手は責めていないのに、親である自分が勝手に苦しんでいた、そんな感じでした。
「恥ずかしがり屋」とは違っていた
そんな中、WISC(発達検査)を受けることになり、医師からはっきりとこう言われました。
「緘黙傾向がありますね」
その言葉を聞いて、 「ああ、そうだったんだ」と腑に落ちました。
そして心の中で何度も娘に謝りました。
ごめんね、今まで分かってあげられなくて。
現在のサポート体制と環境
今は通級に通いながら、先生方と一緒に少しずつ“声に出す練習”も始めています。
筆談でやり取りする中でも、少しずつ前進しているのが伝わってきて、ありがたい環境に感謝の気持ちでいっぱいです。
長女の“今”を大切にしながら、 私も親として、少しずつ一緒に歩いていこうと思っています。
場面緘黙の理解に役立った本・サイト
- 🟢 イラストでわかる子どもの場面緘黙サポートガイド:実践例が豊富
- 🟡 場面緘黙Q&A:共感の連続でした
- 🧸 なっちゃんの声:子どもや先生にもおすすめの読み聞かせ本
💻 参考サイト:
▶ かんもくネット | 場面緘黙の正しい理解と支援
さいごに
「なんで話せないの?」と責めたくなる気持ちを抑えるのは、ときに難しいです。
でも大事なのは、子どもの「今」と「心地よさ」を優先すること。
この記録が、どこかの誰かの役に立てば幸いです🌿