噛む癖と、落ち着くための手段――わが子なりの“安心のかたち”
今、学校で使っている鉛筆の姿
こんにちは。
これ、今長女が学校で使っている鉛筆です。
……正直、見るも無残なほどボロボロ。
鉛筆の先端の方まで。
噛み跡がびっしりついていて、
表面のコーティングはところどころ剥がれ、色も変わってしまっています。
別件ですが消しゴムは、
鉛筆でベタッと塗りつぶされて真っ黒。
私が小学生の頃も、鉛筆をちょっと噛んでる子はたまに見かけました。
でも、ここまで…だったかな?と
さすがに驚いてしまいました。
正直なところ、できれば学校ではやめてほしいなと思ってしまう気持ちもあります。
しかも今は歯列矯正中。
せっかく時間もお金もかけて整えている最中なのに、
噛む力でまた歯がずれてしまったらどうしよう…と、ちょっと焦ってしまいます。
幼い頃からの“噛む”習慣
実はこの“噛む”という行動、今に始まったことではありません。
小さい頃から、タオル、服の袖、マスク、髪の毛、腕、爪など、
とにかく何かしらを噛んでいることが多かったです。
不安だったり、落ち着かない気持ちがあるとき、
「口を動かす」ことで自分を落ち着かせているように見えます。
ただ不思議なのは、指しゃぶりは一度もありませんでした。
噛むけれど、しゃぶらない。
そのあたりの感覚の違いにも、きっと本人なりのこだわりがあるのかもしれません。
「噛む用タオル」と学校での工夫
1年生のとき、学校へ行くことが不安になった時期がありました。
そのときに取り入れた工夫のひとつが、
“噛む用のハンドタオル”を数枚持たせること。
1枚だけではすぐに濡れてしまうので、替えも含めて複数枚。
担任の先生にも事前に相談し、
了承を得たうえで使わせてもらっていました。
ありがたいことに、特にトラブルになることもなく、
本人も安心して学校生活を送ることができていたように思います。
代替アイテムの難しさ
衛生面も気になってきたので、
赤ちゃん用の歯固めなどにも挑戦してみました。
ですが、本人いわく「噛み心地が違う」とのこと。
結局、納得がいかなかったようで使わなくなってしまいました。
「代替アイテムを使えば解決」と単純にはいかない、
この感覚の繊細さには、やっぱり個性が出るなと感じています。
爪にも表れる緊張
爪もまた、よく噛む対象のひとつです。
基本的には、かじるかむしるか。
そのため、常に短くて、切るところがありません。
ときには小さな破片が口に入ってしまいそうで、
見ていて少し怖くなることも。
「噛む」「むしる」。
いずれも、目に見える形で不安や緊張が表れているんだろうなと思っています。
やめさせたい気持ちと、安心させたい気持ち
親としては、「噛まないでほしい」という気持ちがあるのも正直なところ。
でも、それ以上に、
「この子が落ち着ける手段を取り上げてしまっていいのか?」
という迷いもあります。
無理にやめさせることで、
不安やストレスが強くなってしまう可能性もある。
改善を目指すことと、安心できる環境を整えること。
その両方の間で、今も試行錯誤を続けています。
「やめなさい」と強く言っても、きっと逆効果になる。
だからこそ、本人と一緒に
少しずつ、安心できる手段を探していけたらいいなと思っています。
ちゃっかりしてるように見えるときもあるけれど、
それはそれで、「自分の落ち着き方」をちゃんとわかっている証かもしれません。
そんなふうに、できるだけポジティブに受け止めていきたいなと
思っている今日この頃です。